今頃になって、
残留に投じておけばよかった。自分くらいが1票を離脱に入れても、結果は残留になると思っていた。
離脱が世界的に伝わったときの衝撃の大きさと、経済的な混乱、他のEU加盟国の反応をみて、後悔しているイギリスの人々のコメントをネット上で見かけた。
あらら、やっぱり、直接に国民投票で政策を決断するって良いなと昔から思っていましたが・・・やはり難しいしかなり危険なのですね。
今回の件ははっきりとエラーだとコメントする方がおられます。自分もエラーだと思います。
国民投票のやり直しを求める署名が350万人分集まったとか?
イギリス議会では10万人ぶん集まったら無視は出来ない?議論を検討しなければいけないとされているようです。しかし辞任を表明したキャメロン首相は2度目の国民投票は無いとも言っています。
現実には国民投票の結果は僅差で離脱が勝利しましたが、イギリス議会内の勢力は残留支持勢力の方が多いとの事。国民との意見とははっきりとねじれが生じています。
すっきりさせるとするならば、一度議会を解散して民意を問いなおす?それかほんとに国民投票をやり直すか?どっちかしかないですよね。
幸運というか、不運というか 、これまでEUに参加していく国ばかりで、離脱を選択して、いわゆるリスボン条約50条にもとづいて手続きした国、実績はありません。なので条文はスカスカ、離脱の国が現れるときの事は深く考えられて無い感じがするものでした。
離脱の意思をイギリスの側が正式にEU理事会に伝えなければ、協議期間の時間=2年もカウントが始まらない。
正式な離脱通告を引き伸ばしても何ら問題ない。その間にもう一度、民意なり国民投票をやってみる。
リスボン条約50条には 「脱退を望む加盟国の憲法の要件に従って、離脱通知を行うこと」とありますが、イギリスには、文章の憲法が存在しません(コモンロー)。せめて下院で議決をしてからから、通知というのが筋なのではと思えます。
しかし、その下院がEU残留派が多数を占めている以上は通知を許すとは思えません。
さらに、イギリスには議会任期固定法なる法律が存在しており、日本のように首相に議会の解散権はありません。例外的に解散できるのは内閣不信任案が可決後さらに次の内閣が可決されず+議会定数の3分の2が早期総選挙に賛成と・・・まあまためんどくさい手続き。
さらに同じ政党に所属していても残留と離脱にわかれていて、国民的にはどこの政党に入れたらよいのか?判りづらいと来ています。
やっぱし、もう一回、国民投票ですか?